ピアノを作っているところ その一
今日は「優れたピアノ」についてのお話。
日本では一体、幾つの会社がピアノを作っているのだろうと調べていると、ブランド数だけで210近くもあると知りました。(この中には同じ会社がいくつもブランドを持っていたりする例も含まれています)
昨今の社会状況を考えると、これらのブランドがすべて現存していることは有り得ないと想像しますが、今でも個人でコツコツとピアノを作っている、そんな所もあるのでしょうか。興味が湧いてきました。
日本にはヤマハやカワイという優れた大きなメーカーがあり、世界中のホールや家庭で親しまれています。(以下一部、ウィキペディアより文を借用)
ヤマハ=晩年のグレン・グールドがCFシリーズを愛用するなど、その優秀性が認知され、現在では国際的なピアノコンクールにおいても、ヤマハはスタインウェイに次いで多く使用されるピアノである。1897年(明治30年)に日本楽器製造株式会社として創業。
カワイ=ピアノ販売では2010年現在世界第2位のシェアを占める。国内第二位の生産を誇るピアノメーカー。日本楽器製造(現・ヤマハ株式会社)に勤務していた河合小市が独立し、1927年(昭和2年)に河合楽器研究所として設立された。
ここ、ピアノ教室・千鳥クラヴィアハウスでは、ヤマハグランドを現在使用していますが、練習室にはカワイピアノもあり、また以前にはカワイの象牙のグランドピアノを置いていた時期もあります.(←これは大変に良い音を出す名品でした)
日本は湿気もあり、それを前提に作られている日本のメーカーのピアノが向いていると思いますが、夜間や留守時にも温度、湿度調整が出来る(つまりエアコンつけっ放しの)覚悟があるのなら、著名な欧米メーカーのピアノはもちろん、魅力的であります。(教室の生徒さんの一人はオーストリアのベーゼンドルファーをお持ちです)
ホールはそれぞれ違いますし、音響や録音状態に左右されるので結果はなんとも言えませんが、ここに同じ曲を弾いて、「スタインウェイピアノ対ベーゼンドルファーピアノ」という興味深い試みをしているケースを紹介致します。私はその結果より、演奏しているバッハの楚々とした音色と、海を背景にしたホールの美しさを羨ましく感じながら拝聴させていただきました。
さて、もう師走、クラヴィアハウスも年末年始のスケジュール決めです。寒い毎日だからこそ、しんみりとピアノに取り組むのにはとても向いています。それで生徒さんと楽譜のページをめくっては、クリスマス時期にぴったりの曲を見つけて、一緒に楽しんでいるところです。子どもたちは有名なクリスマスナンバー、大人の人はルロイ・アンダーソンの名曲などが、暖かな教室から流れています。
教室のクリスマスもよう
※当時の動画がなくなったので、代わりにこちらの動画で