教室の夜の薔薇

窓ヨリ コボルル 音色ハ ピアノ
木香薔薇ガ 色 添エテ
マダ 少シ 寒イ夜ニ
春ノ 幸セ 照ラシテル

2014.春.ピアノ教室千鳥クラヴィアハウスより

エドワード・アレグザンダー・マクダウェル (Edward Alexander MacDowell 1860年ニューヨーク出身 - 没年1908年48歳)というアメリカの作曲家の作品を紹介しましょう。
彼は一時期、パリ音楽院で学んでいたこともあります。同級生にはドビュッシーが居ました。
この曲「野ばらに寄す」は、1896年の36歳時に作曲された「森のスケッチ 作品51」の第一曲目。
マクダウェルがコロンビア大学の音楽部長就任のため、ニューヨークに移った年の作品で、「森のスケッチ」は、アメリカ東海岸、ニューハンプシャーの森の情景を叙情的に描いた10曲から成るピアノ小品集です。
中でも、インディアン(アメリカ原住民)の歌を基にした「野ばらに寄す」は、アメリカで最も親しまれている旋律の1つで、静かなそのメロディには、野ばらの持つ温和な優しさがよく表現されています。
以下の動画演奏は、それをあえて室内楽で表現したものを選んでみました。

エドワード・アレクサンダー・マクダウェル作曲
森のスケッチ Op.51より第一曲「野ばらに寄す」
カメラータ・プロ・ムジカ室内管弦楽団演奏