中秋の名月に空を臨む
まずは月光の曲から。
ベートーヴェン作曲 ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27の2
なんとも素敵な部屋。いわゆるよくあるコンサート会場とは違い、クラシックらしい美しい空間です。
演奏しているダニエル・バレンボイムは、ピアニストであるとともに、大変高名な指揮者です。
1942年生まれ、2015年11月には73才を迎えます。今春、「Barenboim-Maene」 という-従来のグランドピアノと弦の張り方が異なる-独自ブランドのピアノを発表しました。年老いてますます意気盛ん、今まで通りの楽器で「これで良し」としない姿勢は、僭越ながらもご立派なものです。
さて、先だっての9/27は「中秋の名月」。 と、いうわけで、この名曲、名演奏のご紹介でした。
今年はこの満月がちょうど日曜にあたりまして、福岡は天気の良い夜に恵まれました。
新宮中央教室近くで撮影しました。
外に出たタイミングでは、空に広がるひつじ雲に、月は姿を表したり隠れたり…
そういえば最近、まともに夜空を眺めていなかった自分自身に気づきました。
「中秋の名月」という言葉に誘われ、久しぶりに涼しい空気を浴び、広い空を見上げました。
イケア福岡も、空という大天井に満月を掲げています。こう見ると、月は黄色ではなく白、ですね。
ちなみに冒頭の「月光の曲」は、実はドイツ語の原題は “Quasi una Fantasia” でありまして、訳すと『幻想曲風に』です。
ベートーヴェンの死後、著名な評論家がこの第1楽章について「ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のようだ」とコメントしたことに由来し、私たちは「月光」と呼び親しんでいるのです。また第一楽章のみが、月の光のような印象で、二楽章からは又、別の趣ですね。(曲の解説の一部はWikipediaより引用)