コツコツ練習
昨年夏に譜面台を工夫した記事を残しています。
さてと、では次は、「効果的な練習工夫」のお話でもと思いまして…。
それを “コツコツ練習” とタイトル命名したところで、コツコツとは何故…と考え出しまして、このコツコツにつきまして辞書を見ますと、「兀兀」という漢字と、もう一つ、なんとpcでは〓〓と出てしまう変わった字があります。「矻矻」…←ちゃんと出ていますか?
(しかしまぁ、おどろおどろしい漢字ですね)
コツコツの意味はこうです。
絶えずつとめるさま。りちぎにつとめるさま。
……
時は「昭和」。
大決心して、親に無理させ、アップライトピアノという楽器を買ってもらい、その日から毎日鍵盤に向かうという、深窓の令嬢の世界に仲間入り。
ゲームも携帯もなく、リカちゃんの着せ替えのお洋服だけ、次のクリスマスで買ってもらうのを楽しみにしていた、あの頃。
何でもその「一つ」は、心に残るそれはそれは重いもので、本当に大切にしたものです。
「ピアノはね、これは一生のものとして捉えてね!弾くことはね、あなたの年令や生活と共にずっと繋いでいくものなの…。それに比べ、最近の世の傾向はちょっと褒められないわね」などという精神論を、本日の私は論じたかったのでしたっけ…
いえいえ、そうではございません。
すべては「コツコツ」の意味調べのせい!それで急にペンが走ったというか…。失礼致しました。
それはそうと、今も昔も変わらないのが、工夫の大切さ。
(練習は裏切らない…)
忙しいのなら尚更、効率よく学んでください、と願いをこめ考案したグッズです。
ピアノテクニック! 芸術以前にこれを味方につけると、ホント、得をするんです。
なので、
同じ箇所を何度も何度も練習してください!
(「追い込む、追い込む!」)
退屈、且つ、げんなりを回避するのはゲーム的要素です。
考えました。
こんなものを鍵盤から手の届く範囲に用意されてはいかがでしょうか。
ケースもコマも100均がずいぶん貢献してくれます。
これだと「正」の字を一画ずつとか、メモ用紙にメモしていくよりはるかに使い出が気楽です。
片手練習を続けたまま、空いた手でツールを動かすことも可能。
(例 「あと5個しか出来ません!」 といったふうに)
ご覧の通り、最初はコマを全て真中区画に置き、弾けたら右の区画に、駄目だったら、左の区画にコマをポトンと移動。
真中のコマが全て無くなったら、当然、左の区画に入った数は克服せねばならないわけですが、弾けても真中の区画に戻るだけ、
(自分に甘えない!)
それらのコマを右の区画に入れるにはさらにもう一度弾けねばなりません。
(「最後までやりきる!」)
やがて完璧に全てのコマが右の区画に入れば、コングラッチュレーション~、では次の問題点へGo!というわけです。
しかもコマを置く時、それなりに存在感ある音が立ち、弾けた嬉しさや、間違えた情けなさの実感も味わえます。
クラヴィアハウスの練習室では、皆が自然にこれを活用しています。
カチャッと聞こえてくると、「お、頑張っているな」と離れていても分かります。
ケースに入れる○やXの絵(中紙)は、弾き手の心をそそるキャラクターだとさらに効果的です。
子どもの練習ではこういうキャッチーな変化も大切ですね…。
コマは最近、スクエア(正方形)が加わりまして、指の掴みが良く、整列しやすいので一番気に入っております。
あと、私は個人的練習では、ミニノートにその日の練習箇所を記録しています。
我ながら難しい部分の上達しなさに呆れるのですが、メトロノームなど使用しまして、まずゆっくりから一メモリずつアップしていきます。一週間後には「ホントに? この速さで弾けなかったの?」と思うくらいには、少しずつ形になっていっているのが確認できるものです。
練習って、「させられると伸びず、自ら欲するとやっぱり効果が違うもの」だなと。
かといって、それで、いざという時はやらかしてしまう
(コツコツも時に、木っ端微塵に! ()゚O゚)アウッ!…)
ものですから、強いメンタルも必要。素敵な演奏は、そう安々と簡単に手には入らないもの。
鍛えられます。
ピアノは奥深い世界ですよ。